今と昔の職場の変化

薬品の調合

a1260_000002大昔、はじめの薬剤師の仕事としては、「薬の良し悪しを見分ける」ことにあったようです。
昔の薬というと、ほとんどが薬草です。そのため、似たような薬草を見分けてどれが本物かを見極めなくてはいけなかったんですが、それには長年の知識と経験が必要でした。

その後、薬を「作る」ということが求められるようになったそうです。なんでもかんでも手作りでしたから、これも豊富な知識や経験が必要とされていました。
調べているうちに驚いたことは、その昔は石けん、香水、黒色火薬、ベルモット、トマトケチャップなんかも薬剤師が「薬品」として使用していたようです。
どんな薬の調合に使用していたのかは不明ですが、気になりますね。

今は“薬を作る”という研究・開発の分野は、製薬会社の仕事になっています。
薬剤師の仕事として処方箋を基に調剤はしても、現在は軟膏、錠剤、消毒液といった薬を作る仕事は減ってきたようです。
そうなると、薬剤師の仕事自体が減ってきているかのように思われますが、反対にその職種は広がりを見せてきています。

およそ20年〜30年ほど昔の薬学部卒業生の就職先というと、病院の薬剤師、調剤薬局、製薬会社の学術・MRや研究・開発者というのが主な仕事先だったようです。

当時は今ほど、職業の幅がなくもちろん派遣業などもありません。
今は薬剤師の受験資格を得るには6年制課程になっていますが、昔は4年制だったのも変化の一部ですね。4年生になると、教授のアドバイスを受けながら就職活動を始めたようです。

そして、縁故関係・・・いわゆるコネですが、コネがあれば病院や薬局、製薬会社に就職することもできました。ただ、薬剤師の国家試験に合格して晴れて薬剤師免許取得となるため、国家試験に落ちると内定取り消しなんていうケースもあったようです。

職探しの今

昔は就職にコネなども有効的に利用して探していましたが、今はインターネットの普及から求人サイトも増えてきました。
ざっとネット検索するだけでも沢山の研究職に特化した専門求人サイトが何社も出てきます。
参考:研究職の求人はテンプR&D

従来の薬剤師の仕事である、病院、調剤、MR、臨床開発などに加えて、治験モニター、治験データマネージメント、治験コーディネーターといった臨床試験に携わる仕事も増えてきています。
医師や看護師とチーム編成になりながら、各医療分野の薬学を専門的に扱う専門薬剤師も増えてきていますし、薬剤師の仕事はますます広がりを見せていくと予想されています。

男性の人数も増えてきた薬学部ですが、昔は女性が多かったのも薬学部の特徴でした。
今でも女性に人気の学科ですが、女性の場合は結婚や出産して一時的に職場を離れてブランクが出来たとしても、復帰後すぐに薬剤師に関わる仕事が就けるというのが魅力だったようです。

特に最近では、医薬品の規制緩和によって、一部の医薬品は薬店やスーパーなど異業種でも販売できるようになったため、同時に薬剤師の仕事の需要も高まりました。
子供を抱えながらパートやアルバイトとして収入を得るには最適な職場とされています。