調剤薬局薬剤師になるには

まずは薬剤師国家試験に合格しよう

薬剤師は薬の調合や薬の正しい飲み方の指導、新しい医薬品開発など薬の専門家として、さまざまな場で活躍できる国家資格です。

国家資格なので、調剤薬剤師になるためには、まず薬剤師の国家資格を取得することが必要です。
薬剤師国家試験は、大学の薬学部に進学し、薬学科などの6年制の薬剤師養成課程を修了しなければ受検できません。

薬剤師国家試験は毎年1度実施され、大学で学んだ薬学に関する知識が身につきいているかどうかが試されます。
試験科目は必須問題と一般問題に分かれており、どちらも薬に関する問題、物理・化学・生物などの理系の問題、医学、法律など多岐にわたる範囲から出題されます。

厚生労働省が発表した過去5年間の合格率を見ると、2011年が44.4%、2012年が88.3%、2013年が79.1%、2014年が60.8%、2015年が63.1%でした。
このうち新卒生の合格率は2011年が33.5%、2012年が95.3%、2013年が85%、2014年が70%、2015年が72.5%となっており、7割以上が合格しています。

薬剤師の54.6%が薬局に就職

また、薬剤師の国家試験取得者の数は2012年時点で約28万人です。このうち54.6%と過半数が薬局で働いています。他の人は、病院や診療所、大学、医薬品関係の企業、行政機関や保健施設などに就職しています。
このことから見てもわかるにように、調剤薬局は就職先として人気の職場です。

薬剤師の人気就職先、調剤薬局とは?

調剤薬局では医師の処方箋をもとに、薬剤師が薬を調合して販売しています。
調剤薬局の薬剤師は患者さん一人一人に対し、調合した薬のカルテを作って、同じ作用の薬を重複して渡していないか、複数の薬を服用している場合の飲み合わせ、副作用などを確認しながら、安全に服用するための飲み方を説明したり、薬や健康についての相談に答えたりするのが主な業務です。

調剤薬局は政府が、少ない薬で効果的かつ安全に薬の物療法を行うことを目的とした「医薬分業」施策が進められた結果、1997年から増えてきました。
これまで病院や診療所内で出されることが大半だった薬を、薬の専門家である薬剤師が担当することで、薬を服用する際の医療過誤が減るなどの効果が高まっています。

調剤薬局は処方箋があればどこの病院で処方された薬でも調剤してくれますが、かかりつけの薬局があれば、今どのような薬を飲んでいるのか、これまでにどのような副作用があったのかなどがすぐに分かりますから、かかりつけ薬局をもつ患者さんが増えています。
また、自宅の近くに調剤薬局がないなど何らかの理由でかかりつけの薬局がない人は、薬のカルテであるお薬手帳があると薬剤師がそれを見て、適切な調剤や服用指導が行えます。
このように今後も医薬分業が進められていきますから、調剤薬局の需要はますます高まると予想されており、薬剤師にとって将来性の高い就職先となっています。