臨床開発モニターになるには

臨床開発モニターとは?

医薬品の開発には、長い期間にわたる研究が必要です。
医薬品メーカーは良質で安全な薬を販売するために、まずは細胞で、次に動物で何度も実験を繰り返し、薬の効果と安全性を確認しながら開発を行っています。
そして、薬の効果と安全性がほぼ確認できたところで、最終的な試験として人に実際に服用してもらう治験が実施されます。

臨床開発モニターは、この治験において製薬会社と医療機関の仲介役となる重要な仕事です。
臨床開発モニターは英語のClinical Research Associateの略してCRAとも呼ばれており、病院などで行われる治験が計画通りに進められているか、法律に反していないか、医療効果は出ているか、副作用などのトラブルは発生していないかなどを確認するのが主な業務です。
つまり、新しい医薬品の実用化に際して、ユーザーの安全性を確認するための最終関門が臨床開発モニターの役割となります。

臨床開発モニターになるには

現在、臨床開発モニターになるための特別な資格は設けられていません。
しかし、人の体に直接影響を与える薬の開発が仕事ですから、薬品メーカーの採用条件には医療関係の資格が挙げられるケースが多くなっています。
そして、臨床開発モニターが取得としている資格で最も多いのが、薬剤師の国家資格です。

臨床開発モニターの約半数以上が薬剤師国家資格を取得しており、それ以外の資格では看護師、保健師、臨床検査技師のほか、製薬企業の営業部門で働くMR(Medical Representatives)が臨床開発モニターに転職するケースも目立ちます。

薬剤師が臨床開発モニターになる場合は、大学を卒業してすぐに新卒で採用されるケースと、いったん調剤薬局や病院などで薬剤師として働いたあと、臨床開発モニターに転職するケースの二通りがあります。
転職して臨床開発モニターになるケースでは、薬剤師として数年の経験を積んだ後、20代後半に臨床開発モニターに転職する人が多いという特徴があります。

これらのことをまとめると、臨床開発モニターになるためには、まず薬剤師になるために6年制の大学で勉強し、大学を卒業して薬剤師国家試験に合格し、新卒で医薬品メーカーに就職するか、薬剤師として数年間働いてから転職するのが一般的な方法だといえます。
つまり、臨床開発モニターを目指すなら、薬剤師になるのが一番の早道なのです。

臨床開発モニターは薬の開発に深く関わる仕事ですから、薬のプロフェッショナルである薬剤師は最適な資格です。
薬剤師は薬に関する知識だけにとどまらず、法律、倫理などにも深い知識がありますから、法律にのっとって正しく治験が行えるようにコーディネートできるからです。

病気で苦しんでいる人は、新しい薬の開発を今か今かと待ち望んでいます。
臨床開発モニターは、治験を通じてこれらの人たちの役に立っていることが実感できる仕事です。