なぜ難しいの?抗ウイルス薬の開発

単純な構造ゆえ難しい

抗ウイルス薬の開発が難しい理由について説明しましょう。
抗ウィルス薬は開発そのものが難しいのではなく、開発を繰り返さないとベストな薬を開発できないため難しいのです。

謎かけのような回答となってしまいましたが、ウィルスそのものは単純な構造になっています。
ウィルスはタンパク質を殻としているものに遺伝子が入っているだけの構造となっています。
殻のことを「カプシド」というのですが、カプシドも含めて単純な構造となっているゆえに、ウィルスの増殖も極めて単純な仕組みになっているのです。

菌やウィルスが爆発的に増殖する季節、もしくは免疫力の低い体内に入ると爆発的に増殖すると言われていますが、これらは元々ウィルスや菌がもっている能力だと思ってください。
つまり、爆発的な増殖そのものを抑える薬が存在しない限りは、抗ウイルス薬の開発は完成に至らないのです。

また、このような話を聞くと「爆発的に増殖を抑える薬があれば良い」と考える人もいます。
一応の答えとして、そのような手法も存在するというのは確かです。

ですが、子どもから大人も含めて不健康、体調不良に悩まされている人が、そのような薬を使用して問題のないまま・・・というのは考えづらいため、そのような風邪薬そのものが開発されていません。
実際に世の中に出回っている市販薬を手にとってみると一目瞭然です。
ほとんどの薬が、微妙に内容物が違うという医薬品となっているため、処方されている薬の成分量が多すぎるものは、ほとんど存在しないのです。

つまり、単純な構造となっているゆえに難しい性質の薬を開発しなければならないため、抗ウイルス薬の開発は遅れることもあれば、中々大きな効果をあげる抗ウイルス薬が開発されていないと結論づけられます。

異なるタイプが多すぎるので難しい

ウィルスですが、毎年かかっている人が多いインフルエンザというのは、一種類のウィルスに対して用いられている言葉ではありません。

毎年で微妙に違っているインフルエンザウィルスが存在するので、実を言うと前年度は使えた抗ウイルス薬も今年は使えないという状況を繰り返しています。

薬というのは特効薬と言われているものが少ないです。
怪我などの治療においては効果的なものも存在しますが、体内にダメージを負った場合の治療薬というのは、適切な薬が存在しないことが多いのです。

ウィルスの遺伝子には、1本鎖、2本鎖のものが存在しますし、その形状についても同じというわけではありません。
そのため、怪我のように個人差が小さい病気が少ないという理由もあり、抗ウイルス薬の開発が難しい状況となっているのです。

そのため、風邪の特効薬などが世の中には存在せず、頭痛、発熱を抑える薬として風邪薬が販売されているのが現状です。