精神科薬物療法認定薬剤師

精神科薬物療法認定薬剤師とは

jv133_72a現在、医療現場では専門性の高い知識を持つ医療スタッフがチームを組んで患者さんに対応し、質の高い医療サービスを提供するのが主流となっています。
医療チームでは医師はもちろんのこと看護師、薬剤師なども専門性の高い知識を持っていることが求められます。
そこで看護師や薬剤師の専門性を客観的に評価する資格として認定制度が設けられるようになりました。

精神科領域においてもチーム医療が求められており、薬物療法において、優れた見識と深い知識を持つ薬剤師の意見が治療に役立てられています。
医療チームにおいて薬剤師は、医師への薬剤計画の提案、薬の効果・副作用・複数の投薬による相互作用などのチェック、看護師など医療スタッフ、患者やその家族への薬剤情報の提供などを行います。

精神科薬物療法認定薬剤師になるためには

精神科専門薬剤師の認定を受けるためには、次の9つの条件を満たす必要があります。

(1)まず、最も基本的なことですが薬剤師国家資格を取得した、高い知見を持つ薬剤師であること。
(2)そのうえで、薬剤師として5年以上の実務経験があり、日本病院薬剤師会か日本薬剤師会、あるいは日本女性薬剤師会、もしくは日本保険薬局協会のどれかの会員であることが必要です。

(3)これにプラスして日本医療薬学会や日本生物学的精神医学会、日本薬学会、また日本病院・地域精神医学会や日本臨床薬理学会、日本社会精神医学会をはじめとして、日本精神神経学会や日本老年精神医学会、もしくは日本精神科救急学会。日本臨床精神神経薬理学会、日本認知症学会、日本神経精神薬理学会のいずれかの会員であることも条件となります。
(4)そして、日病薬病院薬学認定薬剤師または、日本医療薬学会認定薬剤師の認定を受けていること。

(5)申請時点で、精神科の病院や診療所、精神科の処方せんを取り扱っている保険薬局に勤務しており、精神科薬物療法に5年以上勤務していること。
(6)日本病院薬剤師会が指定する講習会などを受講し、40時間20単位以上を修了していること。

(7)精神疾患患者に対する指導実績が50症例以上あること。
(8)病院長または施設長などの推薦が得られること。
(9)日本病院薬剤師会が実施する精神科薬物療法認定薬剤師認定試験に合格すること。

以上の条件を満たした人が、精神科薬物療法認定薬剤師として認定されます。

精神科薬物療法認定薬剤師になるためには精神科領域に関する専門知識が必要ですが、それ以前に薬学全般に関する幅広い知識も求められます。
このため、薬剤師として一定水準以上の知識があると認められる(4)の認定薬剤師の資格が必要となるのです。
そのうえで実務経験を積みながら、専門領域の研修を受けて、専門知識を身につける必要があります。
さまざまな条件をクリアしなければならないので大変ですが、それだけ精神科薬物療法認定薬剤師の役割は重要だといえます。