小児薬物療法認定薬剤師

小児薬物療法認定薬剤師とは?

child014小児薬物療法認定薬剤師とは、小児に対する薬物療法に関して一定水準以上の知識と技能を持つと認められた薬剤師です。

小児科医療において医療チームに参加し、医薬の専門化としての立場から小児科医療に貢献します。
また、薬を飲むのを嫌がる赤ちゃんや子ども、そしてその保護者に対して適切な対応やアドバイス行うほか、最適な薬選びを促すことでアドヒアランスの向上に努めるのも大切な役割です。

小児薬物療法認定薬剤師の認定制度は日本小児臨床薬理学会と日本薬剤師研修センターが共同で、2012年度に設立しました。
第1回認定試験では300人が受験申請し、256人が合格しています。
また、2015年現在の小児薬物療法認定薬剤師の数は559名となっています。

小児薬物療法認定薬剤師になる方法

小児薬物療法認定薬剤師になるためには、薬剤師国家資格を取得していることが最低条件で、さらに保険薬局、病院、診療所で薬剤師としての実務経験が3年以上あり、今も保険薬局、病院、診療所に勤務している必要があります。

そのうえで、小児薬物療法研修会が実施する研修を修了し、その試験に合格しなければいけまれせん。
小児薬物療法研修会が実施する研修は、インターネットを活用したe-ラーニング形式で行われ、研修時間は合計で40時間ほどとなっています。
試験は1年に1度、東京で実施されます。
試験日には総括講義も同時に行われ、この講義の受講も義務付けられています。

そして試験に合格した後は、日本薬剤師研修センターに登録されている病院の小児科で実務研修を受けます。
研修終了後に認定申請を行うと小児薬物療法認定薬剤師として認定され、認定証が交付されます。

認定証は3年ごとに更新があります。
更新の条件は、研修を受けるなどして30単位を取得することとなっています。

小児薬物療法認定薬剤師になるメリット

小児医療において薬物療法のエキスパートと認められる小児薬物療法認定薬剤師の資格を取ることは、医師など他の医療スタッフや患者、その家族にとって信頼性を客観的に示すことができるため、医療現場でとても役立ちます。
子どもの体は、大人の体を小さくしたものではありませんから、大人に投与している薬をそのまま使うのは危険です。
子どもは成長過程にあるため、内臓の機能が未発達です。
子どもの成長の度合いは一人一人異なりますから、必要な薬の量や、投与量や投与の間隔もそれぞれ異なります。

開発されている医薬品のうち約7割が、小児への適応がない薬とされているので、子どもへの安全な投与は専門性の高い薬剤知識が求められます。
このため、小児医療分野に関する深い薬学知識を持つ薬剤師として、小児薬物療法認定薬剤師に注目が集まっています。

また、子どもは薬を飲むのを嫌いますから、飲みやすくする工夫や、保護者に薬の飲ませ方を指導するのも大切な仕事です。
このため病院薬剤師だけでなく調剤薬局などの薬剤師が、子どもの飲みやすい薬や飲み方について正しく説明するために小児薬物療法認定薬剤師の認定を受けるケースも増えています。

認定資格を取ることで、仕事へのモチベーションが向上し、やりがいを感じられるという大きなメリットもあります。
小児医療に興味のある人は、小児薬物療法認定薬剤師にチャレンジされてはいかがでしょうか。