緩和薬物療法認定薬剤師

緩和薬物療法認定薬剤師とは?

gn006_72aがん患者の痛みを少しでも和らげ苦痛を少なくするためのケアに、薬剤師の力が求められています。

特にがんの治療において、痛みをコントロールする薬はなくてはならないものです。
緩和薬物療法認定薬剤師は、主にがんの治療で痛みの緩和を薬物によって行う薬剤師のための認定制度です。
日本緩和医療薬学会が2009年度に緩和薬物療法に関する高い知識、技能、見識を持つ薬剤師を「緩和薬物療法認定薬剤師」として認定しています。

痛みの緩和ケアはホスピスや緩和ケア病棟でも行われていますが、今後は高齢化のによって一般病棟や在宅医療で療養する患者さんからの需要が高まると予測されます。
このため、病院に勤務する薬剤師のみならず、在宅医療の調剤を行う保険薬局薬剤師にも、緩和薬物療法認定薬剤師の資格が役に立つはずです。

緩和薬物療法認定薬剤師になるためには?

緩和薬物療法認定薬剤師に認定されるためには、次の9つの条件をすべて満たす必要があります。

(1)薬剤師の国家資格を取得しており、薬剤師として高い知見を備えていること。
(2)薬剤師として5年以上の実務経験があり、日本緩和医療薬学会の会員であること。
(3)日本病院薬剤師会の生涯研修履修認定薬剤師、または日本医療薬学会の認定薬剤師、あるいは薬剤師認定制度認証機構の認定薬剤師、のうち、どれかの資格を持っていること。

(4)申請時点で3年以上、緩和ケアチームまたは緩和ケア病棟のある医療機関で緩和ケアに従事しているか、がん診療を行っている在宅療養支援診療所などの医療機関と連携する保険薬局等(麻薬小売業者免許を取得していること)で、緩和ケアに従事していること。
(5)申請時から5年以内に、所定の講習を毎年20単位、合計100単位以上修了していること。
(6)申請時から5年以内に、がん疼痛緩和と医療用麻薬の適正使用に関する講習会に1回以上参加していること。

(7)薬剤師として働きながら、日本緩和医療薬学会年会あるいは別に定められた学術集会にて緩和ケア領域に関する学会発表を2回以上行っており、そのうち少なくとも1回は発表者であること。
(8)病院などで働いている薬剤師は、緩和ケア領域薬剤管理指導の実績を30症例以上提示できること。
保険薬局で働く薬剤師は、緩和ケア領域服薬指導等の実績について15症例以上提示できること。
(9)病院長または施設長などの所属長または、保険薬局の開設者からの推薦が得られること。

以上の条件を全て満たし、緩和薬物療法認定薬剤師認定試験を受けて合格して認定の申請が行えば、緩和薬物療法認定薬剤師として認定されます。

認定資格は5年ごとに更新する必要があり、その際には認定対象となる講習などを毎年10単位、計100単位以上履修や学会での発表など、決められた条件を満たす必要があります。