腎臓病薬物療法認定薬剤師

腎臓病薬物療法認定薬剤師認定制度とは?

jv181_72a腎臓病薬物療法認定薬剤師認定制度は、日本腎臓病薬物療法学会が実施している認定制度です。

腎臓病に関わる薬物療法において優れた知識と技能を持ち、適正かつ安全な薬物使用ができ、専門的な研究活動を行っている薬剤師に与えられます。

人工透析や腎臓移植を含めた慢性腎臓病、急性腎障害や腎臓が未発達なまま生まれた未熟児など、腎機能が低下した患者さんへの薬物療法は、細心の注意が必要です。
腎領域の治療において、患者さんに安全な医療サービスを提供するためには薬物の相互反応による体への影響、副作用の問題など正しい薬学知識が必要とされます。

腎臓病薬物療法認定薬剤師は、腎領域の専門性を生かした治療の提供を目指し、2012年から始まった認定制度です。
まだ新しい制度ですが、腎臓病の薬物療法に関する一定水準以上の知識と技能をもつ薬剤師を認定する制度として、将来性の高い資格として注目されています。

腎臓病薬物療法認定薬剤師になる方法

腎臓病薬物療法認定薬剤師になるためには、まず薬剤師国家資格の取得者であることが最低条件です。

そのうえで、次の条件を満たしている必要があります。
まず、薬剤師として5年以上の実務経験があること。
そして、申請時点で日本腎臓病薬物療法学会の学会員として3年以上立っていることも条件となります。

さらに(1)日本医療薬学会の認定薬剤師、(2)生涯研修履修認定薬剤師として5年以上の実績がある、(3)日本薬剤師会の生涯学習支援システムでレベル5以上、(4)薬剤師認定制度認証機構の認定薬剤師、(5)日本臨床薬理学会の認定薬剤師のうち、どれかの資格が持っていること。

これらに加えて、日本腎臓病薬物療法学会が単位として認める研修会を受講しており、受験年から3年前までに45単位以上取得していること。
全国・国際レベルの学会で、腎臓病または透析患者の薬物療法に関する発表を3回以上行っており、このうち最低1回は筆頭発表者であること。
申請時から5年以内に、30以上の自験例が提出できること。

これらの条件を全て満たしたうえで認定試験に合格すれば、腎臓病薬物療法認定薬剤師として認められます。

腎臓病薬物療法認定薬剤師として認定されるためには、数々の条件をクリアする必要があるので、簡単に取得できるわけではありません。
しかし超高齢化社会となり、慢性腎臓病の高齢者が増えていることもあり、腎臓病の患者さんが増えています。
腎臓病や透析に対する専門的な知識を有する腎臓病薬物療法認定薬剤師は、安全な薬物療法を実施するうえで欠かせない人材です。
腎領域での薬学に興味のある人は、取得を目指すことをおすすめします。

また、認定薬剤師として実績を積んで、さらに学術研究を進めるなど一定の条件を満たせば、上位資格の腎臓病薬物療法専門薬剤師の資格取得が目指せます。